キョウオウの効能・効果がガンに効く?

生活習慣病予防、血圧降下作用、コレステロール降下作用
キョウオウとは
キョウオウ(漢名:薑黄)は春ウコンとも呼ばれ、春になると美しいピンク色の花を咲かせることから春ウコンと呼ばれるようになりました。
沖縄では春ウッチンという名前で呼ぶこともありますが、春ウコンの学名はクルクマ・アロマティカ・サルスプリー、本草名は姜黄(キョウオウ)といい、ショウガ科の多年草の植物です。
南方の植物であるとされる春ウコンは、日本では沖縄の暖かい気候がもっとも栽培に適しており、本土では春ウコンを育てても殆ど花をつける事はないようです。
春ウコンの特徴として、葉の裏に毛(もう)と呼ばれる毛のようなものが生えていることです。また、春ウコンの根茎はレモン色に近い色をしており、食べると辛味・苦味等の刺激の強い味がします。
春ウコンは、ウコン類の中でもとても苦味が強く、料理用としては不向きなので、健康食品に多く使用されているようです。また春ウコンは、掘り起こした根を放置したままで置いておくだけでも、いつのまにかそこから芽を咲かせているというくらい、大変に生命力が強い植物でもあります。
キョウオウに含まれる成分
キョウオウ(春ウコン)のおもな成分として
- クルクミン
肝臓の働きを強化し、胆汁の分泌を促進して、利尿作用がある
- ターメロン
殺菌や胆汁の分泌を促進します。
- クルクモール
抗がん作用を活性化する働きがあるとして注目を集めています。
- フラボノイド
抗出血性ビタミンPの作用がある
- カンファー
神経の興奮作用、強心作用をもつ精油成分
- アズノン
炎症や潰瘍を治し、胃液のペプシンを抑える作用がある
- シネオール
健胃作用、殺菌作用、防腐作用にすぐれた効果を表す成分
といった精油成分が豊富に含まれています。
その他にも、
- リン
- 鉄
- カルシウム
- マグネシウム
といった食物繊維やミネラル類など様々な成分も豊富に含まれています。
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スポンサードサーチキョウオウの効能・効果
春ウコンは、肝機能の薬効として向いています。肝機能を強化する事ができるウコンがキョウオウ(春ウコン)だと考えておきましょう。その他にも、抗がん作用、抗酸化作用、コレステロール値を抑えてくれます。
キョウオウのガンに対する効果
ガンができる原因の一説として最近見られるのが「発ガン2段階説」があります。
ガンができるきっかけの
- 第1段階として「イニシエーター=ガン開始要素」
- 第2段階として「プロモーター=ガン促進要素」
が作用されると考えられています。
第1段階の発ガンイニシエーターというのはDNAを傷つける作用をする物質のことで、この作用をイニシエーション作用といいます。
第2段階の発ガンプロモーターとは、ガンを促進させる要素になります。これは、ガンの開始を受けた細胞を「ガン」に発展させていく作用をするものです。
ガンが発生するには、イニシエーション作用のある細胞に対して、プロモーション作用がおきてはじめて、細胞がガン細胞になり進行するのではないかと考えられています。
ここまでの理論から、イニシエーション作用のある細胞に対してプロモーション作用を起こさないようにすればガン化を防げるのではないかと考えられています。
キョウオウにはこの「プロモーター抑制作用」があることが照明されてきています。
スポンサードサーチキョウオウご利用上の注意点
春ウコンには副作用はないと言われているのですが、
- 腎不全や腎炎などにかかっている方は使用しないこと
- 妊婦は使用しないこと
キョウオウは有用な生薬ですが、ご利用の前に念のため医師の指示を仰ぐことをオススメします。