イヌリンの効果・効能・副作用

イヌリンとは
イヌリンとは、植物によって作られる天然のオリゴ糖の一種です。またイヌリンは、砂糖からも精製できる水溶性食物繊維でもあります。
イヌリンは、無味・無臭の白色粉末で、冷水やお湯にサッと良く溶けるのが特徴です。
イヌリンは菊芋、チコリ、タンポポ、ごぼう(ゴボウ)、ダリアなどいくつかの種類の植物の貯蔵根部分に多く蓄えられます。菊芋などイヌリンを合成し蓄える植物のほとんどは、デンプンなどその他の物質を蓄えることはありません。
イヌリンは酸か酵素で加水分解すると果糖になります。
イヌリンの効能・効果
イヌリンは栄養上の性質に優れています。近年、食物製品に使用されることが増えてきていることがそれを証明しているとも言えます。
砂糖や脂肪、小麦粉の代わりに用いられることもあり、薄味のものから甘めのものまで広範に使用されています。それについては、イヌリンにおける次のような特徴があるためだと思われます。
イヌリンは砂糖や他の炭水化物と比較して3分の1から4分の1程度のエネルギーしかありません。
脂肪と比べても6分の1から9分の1程度のエネルギーであり、さらにカルシウムの吸収を促進し、おそらくはマグネシウムの吸収も促進すると思われます。
また、イヌリンは砂糖やデンプンとは少々性質が異なり。腸内でゲル状になるため食事で摂取した糖質や脂質をと包み込み体外へ排出するという性質を持っています。そして腸におけるバクテリアの活動を増進させるという効果もあります。
イヌリンは血糖にはほとんど影響を及ぼさず、糖尿病患者の血糖値を適切な水準に調節する効果があります。そのため、血糖値の異常によっておこる病気の治療への応用が期待されています。
また、イヌリンの一日の目標摂取量は10g〜20g程度とされています
スポンサードサーチイヌリンご利用上の注意点(副作用)
イヌリンは、栄養学的には可溶性繊維の一種でることから、過剰摂取により胃腸の不快感・膨満感・胃けいれん・ガスの蓄積などの不快症状をおこす可能性があることに注意が必要とされます。1日の目安摂取量(10g〜20g)を守っていれば毎日摂取しても安全な成分です。