イチョウ葉エキスの効能・効果 血行を改善する

イチョウ葉エキスとは
イチョウ葉エキスとは、その名の通りいちょうの木の葉から抽出されるエキスのことです。
イチョウ葉エキスは、ヨーロッパ諸国での需要が非常に高く、売り上げの上位を独占しています。また、イギリスやアメリカでは「ギンコー(Ginko)」と呼び、ずっと賢いままでいたいと思う人の間で普及しています。ヨーロッパで作られるイチョウ葉エキスの原料のほとんどは、日本から輸出されています。
イチョウ葉エキスの成分として、フラボノイドが24%、テルペノイドが 6%含まれることが分かっていますが、残りの70%の詳細については今のところ不明です。
イチョウ葉エキスには13種類のフラボノイドが含まれており、そのうちの6種類(ギンケラチンやイソギンケチン)は二つのフラボノイドが結合した二重フラボンです。また、イチョウ葉特有の成分としてギンコライト、ギノライド、ビベライドなどがあり、その働きが注目されています。
イチョウ葉エキスの効能・効果
アメリカの病院でイチョウ葉エキスが喘息の改善目的に使われるようになったのは1990年代のようですが、民間療法として喘息にイチョウ葉エキスが使われてきた歴史は長期にわたるようです。
イチョウ葉エキスの喘息改善への応用は始まったばかりなので、イチョウ葉エキスの何が喘息に効果を発揮しているのかはデータが揃っていません。
しかしながら、イチョウ葉エキスの喘息改善への実績は非常に多くあり、喘息改善の方法の1つとして認知されていると言って良いでしょう。
今までに判っているイチョウ葉エキスの喘息への効能はテルペンラクトンという成分が関係していると言われています。
テルペンラクトンのギンコライドが毛細血管拡張で血行を促進し、血流を上げる効果が喘息に良い効果を出しているのだそうです。
イチョウ葉エキスには20種類を超えるフラボノイドが含まれます。イチョウの葉エキスにしか含まれない二重フラボンは強い抗酸化作用を示し、喘息という強い炎症を鎮めているのではないかということで、この分野での研究も進んでいます。喘息はアレルギーの一種ですので、イチョウ葉エキスだけで改善できるものではないことも判っています。
喘息の方が抱える問題点は4つあり、それらを改善した上でイチョウ葉エキスを用いるのが最も効果的であると多くの喘息の専門家が言っています。
以下に喘息の4つの問題点を列記します。
- 炎症を抑制できない炎症体質(ビオチンで改善)
- 腸内環境が悪い体質(善玉菌で改善)
- 皮膚や粘膜が薄く弱いため外からアレルゲンが侵入しやすい体質(MSMで改善)
- アレルゲンに反応して大量のヒスタミンが作られる体質(ケルセチンで改善)
イチョウ葉エキスは中国漢方で実績を上げている漢方薬の多くがそうであるように、医薬品としてのデータや開発よりも、過去からの実績が評価されて人気が出てきたサプリメントです。
イチョウ葉エキスにはテルペンラクトンやギンコライド以外にも、非常に多種類の栄養素が入っており、今後は様々な健康や美容に効果が期待されているものも多く含まれます。
イチョウ葉エキスの毛細血管拡張効果で冷え性改善
イチョウ葉エキスに含まれるテルペンラクトン(ギンコライド)などの二重フラボンは血行(血流)に関係する栄養素です。血行不良が血流を滞らせて発生する様々な問題の1つが冷え性です。アメリカでは女性を中心にイチョウ葉エキスを使って血行を促進させて、冷え性の改善を行う試みが行われています。冷え性は原因がいくつかに分かれます。
- 血流の低下(血行不良)
- 甲状腺機能の低下
- 成長ホルモンやアドレナリンの分泌低下による末端での脂肪燃焼の低下
血流の低下(血行不良)が起こす冷え性について
血行不良にはイチョウ葉エキスの毛細血管拡張効果が最適です。
毛細血管が拡張すれば血行が促進し、冷え性の改善効果が期待できます。熱生産の多くは内臓などの胴体で起こることが多く、胴体で温められた血液が血流によって末端に運ばれることが判っています。
冷え性の方の多くが手足への動脈が細くなっていたり、手足の毛細血管が細くなっていることで血行(血流)が悪くなっているようです。 血流が悪いために温められた血液が手足の先に届かないだけではなく、肩で作られた脂肪燃焼リパーゼが手足の先に届かずに末端での脂肪燃焼が起こりにくくなって冷え性になることも多いのです。
女性に下半身ダイエット(下半身痩せ)が出来るとして人気のあるコエンザイムQ10(CoQ10)は、動脈を太くして血行を上げる効果が期待できます。イチョウ葉エキスやビオチンなどは毛細血管を太くする効果が期待されていますので末端の血行(血流)を上げる効果が期待できます。
血液の粘度も関係しますのでドロドロ血の方ほど血流が悪くなります。コレステロールや中性脂肪などの血中脂質が多い方はドロドロ血になっている可能性が高いのでEPAやググルを摂取してサラサラ血に改善することで冷え性が軽減することが考えられます。
甲状腺機能低下が原因の冷え性について
冷え性とヨードサプリメントの関係は深く、甲状腺ホルモンが作られないために甲状腺の機能が鈍り熱生産が下がって冷え性となるケースが多く確認されています。
ヨードサプリメントが甲状腺ホルモンの材料とヨードサプリメントを摂ることで基礎体温が冷え性が改善する効果が期待されています。
冷え性を改善するのであれば、甲状腺ホルモンの分泌をうながす甲状腺刺激ホルモンの分泌を上げる必要があります。 甲状腺刺激ホルモンに似た働きを持つ物質がアルファルファの中に含まれていることが確認されており、アルファルファの摂取で甲状腺ホルモンの分泌が高まる効果が期待されています。
脂肪燃焼の低下が原因の冷え性について
成長ホルモンやアドレナリンは脂肪燃焼を促すために必要です。
冷え性の原因の1つにはアドレナリンや成長ホルモンの分泌が鈍いために脂肪燃焼リパーゼが届かずに、脂肪燃焼が生産が少なくなっているケースも報告されています。脂肪燃焼リパーゼが十分に作られれば、血流によって全身に運ばれて遊離脂肪酸が作られて熱生産が改善効果が期待できるのです。
脂肪燃焼に必要なダイエットサプリメントを摂取することで冷え性の改善効果が期待できる体質の方も多いそうです。このケースの場合、血行不良が起こっていると、作った脂肪燃焼リパーゼが手足の末端に届けることができなくなりますので、イチョウ葉エキスやEPAで血行を促進してあげるのも効果的です。
冷え性の方の体質は上記の3つの原因が重なっていることが多いので、イチョウ葉エキスと他のサプリメントの併用による改善をおすすめします。
イチョウ葉エキスで下半身ダイエット(下半身痩せ)
イチョウ葉エキスが下半身ダイエット(下半身痩せ)で高い人気を誇っています。
イチョウ葉エキスの毛細血管拡張効果が血行を良くして高い下半身ダイエットの成功率を出しています。
お判りいただけると思うのですが、ダイエットによりカロリーコントロールを行った場合は胸の辺りから痩せていき、体重が減っても下半身太りはそれほど改善しないということはありませんか?
それは脂肪燃焼酵素である脂肪燃焼リパーゼが脚まで届いていないことに原因があるのです。
脂肪燃焼リパーゼは周りに褐色脂肪細胞で作られています。この脂肪燃焼リパーゼは全身に届けられるのですが、首から近い順に届いていきます。胸の部分から脂肪燃焼リパーゼが届いて、遠い脚やお尻に届く量が少なくなってしまうのが、下半身ダイエット(下半身痩せ)が成功しない最大の理由なのです。
脚でのエネルギーの消費が少ないうえにストレスや食生活によって動脈や毛細血管が細くなっている方が多いのです。脚はただでさえ遠い場所なのに血管が細くなって血行が悪くなっているため、血流に乗って届けられる脂肪燃焼リパーゼの量は下半身に少なくなってしまいます。
イチョウ葉エキスが下半身ダイエット(下半身痩せ)などの部分痩せ効果が期待できる理由としては、毛細血管拡張効果で血流を上げることで脚にもスムーズに血液を運ぶことができるからだといわれています。
イチョウ葉サプリメントの摂取で血流が良くなれば、届きにくかった脂肪燃焼リパーゼも脚の部分にある白色脂肪細胞に届いて、その白色脂肪細胞に溜め込まれている脂肪を筋肉が使える形の遊離脂肪酸に変えることができますので、下半身ダイエットの効果が期待できます。
イチョウ葉エキスの下半身ダイエット(下半身痩せ)の効果をより高めるためには、脚の動脈の拡張効果が認められているコエンザイムQ10(CoQ10)とイチョウ葉エキスを併用すると良いそうです。
コエンザイムQ10(CoQ10)を摂取してウォーキングなどを行えば、更に脚への血行が増え下半身ダイエットが期待できるといわれています。
イチョウ葉エキスで毛細血管の拡張を行って下半身ダイエットなどの部分痩せを実現してみませんか?
イチョウ葉エキスの毛細血管拡張効果で脚やお尻への血行が良くなることで、脚の水分代謝が良くなりむくみを解消するとの実験結果もあります。脚のむくみが脚を冷えさせるために1つとも言われています。イチョウ葉エキスで脚のむくみを改善して下半身ダイエット(下半身痩せ)を成功させてください。イチョウ葉エキスは毛細血管拡張の効果が期待できるので、むくみやすい場所にも効果が期待できるといわれています。
イチョウ葉エキスでむくみの改善
イチョウ葉エキスに含まれるルチンには毛細血管を強くする効果が期待されています。毛細血管からの水漏れが甚だしくなるとむくみが悪化することが判っていますので、イチョウ葉エキスを摂取して水漏れを起こしにくい毛細血管を作ってください。
イチョウ葉エキスのギンコライドで毛細血管を拡張して血流を良くしてみてください。改善効果が期待できます。
イチョウ葉エキスは血行を促進することで、細胞の新陳代謝を活発にする効果が期待できます。細胞が元気になると水分代謝が活発になり、むくみを改善する効果が発揮されることがあります。脂分のバランスを改善ししみを防ぐ効果が期待されています。イチョウ葉エキスは血行を改善し血管を柔軟にすることから、肩こりや冷え性などを改善するとしてアメリカでは女性から高い支持を得ています。
イチョウ葉エキスで認知症の予防
イチョウ葉エキスに含まれるテルペンラクトンのギンコライドには血小板活性を不活発化させる働きによる血行促進効果と、毛細血管拡張効果があります。
複数の先進国ではイチョウ葉エキスの上記の効能が評価されて認知症の改善予防に用いられています。血流量が増加し、認知症を引き起こす血流障害(血行不良)を改善する効果が期待できます。
イチョウ葉エキスの有効成分であるギンコグリコサイドなどの20種類を超えるフラボノイド類の中には、血行促進効果の高い成分が見られます。イチョウ葉エキスに含まれるこれらの血行促進に働くフラボノイドは、他の植物にはあまり含まれていないことが判っています。
イチョウ葉エキスが認知症に効果を発揮する理由の1つです。
イチョウ葉エキスは認知症になってしまう前に認知症を予防するために摂取するのが望ましいと言われています。
ドイツ政府は45歳を過ぎたらイチョウ葉エキスを摂取するよう奨励しています。
症状を発症する前には集中力が落ちてきたり、精神的な落ち込みを起こす方がいらっしゃいます。イチョウ葉エキスは精神を高揚させる効果が中高年男性の自殺を防げるのではないかと期待されています。DHEAとイチョウ葉エキスの併用が効果的です。
イチョウ葉エキスで緑内障などの改善
イチョウ葉エキスに含まれるフラボノイドには眼球の眼圧を正常に戻す効果が期待できる成分が含まれます。
イチョウ葉エキスを8週間摂取したところ、眼圧の低下が認められた実験をきっかけに緑内障にイチョウ葉サプリメントが使われるようになったようです。
イチョウ葉エキスの抗酸化作用が様々な症状の改善に使われています。
ウィルスに感染すると大量の活性酸素が発生し、子供では脳炎や年配者では肺炎や多臓器不全などを引き起こし重篤化してしまうことがあります。
こうした二次的な悪化を防ぐために活性酸素を抑制する抗酸化剤としてイチョウ葉サプリメントが使われています。インフルエンザなどに罹る前にイチョウ葉エキスやベータカロチン(ビタミンA)などを摂取することで、肺炎などはかなり防げることが判っています。
生活習慣病や様々な疾病の原因の1つに活性酸素が挙げられていますが、日常的な健康管理にもイチョウ葉エキスをおすすめします。
イチョウ葉エキスで生活習慣の改善
イチョウ葉エキスに含まれる成分を、すべての栄養素を食事から摂取するということは、現実的に見て無理があります。サプリメント先進国アメリカでは生活習慣の改善のためにイチョウ葉エキスのようなサプリメントが積極的に使われています。
ダイエットカロリーコントロールしたい、スキンケアしたい、ヘアケアしたい、メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)を改善したい、便秘を改善したい、などなど様々な健康や問題を抱えている方が多いと思いますが、問題は生活習慣の改善無しには進みません。長い間親しんだ生活習慣を改善するのは精神的にも肉体的にも困難が伴います。
生活習慣の改善にサプリメントを使って楽に行おうというのがここ30年くらいの動向です。
マルチビタミンを中心にして、自分に不足しているサプリメントを補うという方法が一般的です。
アメリカにおいてマルチビタミンの他に摂る栄養素として基本的なものは、カルシウム、亜鉛、ビタミンC、ビタミンB、ビタミンEというものが多いようです。
イチョウ葉エキスご利用上の注意点(副作用)
- イチョウ葉エキスを摂取することで、一部の人はアレルギー反応を引き起こす場合があります。ツタウルシ、有毒オーク、マンゴーの皮等に含まれる油性樹脂であるウルシオールアレルギーがある人は、イチョウ葉にもアレルギー反応をおこす可能性が高いので摂取を控えましょう。
- イチョウ葉エキスは、出血を増やす可能性があります。出血性疾患を患っている人や、出血のリスクを上昇する可能性のある薬や他のハーブを使用している人は、イチョウ葉エキスの使用は控えましょう。また外科手術を受ける予定のある人は、出血のリスクを制限する為手術の少なくとも2週間前にイチョウ葉エキスの摂取を中止しましょう。
- イブプロフェンのような非ステロイド性抗炎症薬を摂取している人は、イチョウ葉エキスの摂取は控えましょう。
- イチョウ葉エキスは、血糖値を下げる可能性があります。糖尿病や低血糖症の人、血糖値を下げる他の薬やハーブを飲んでいる人は過度な低血糖にならないように注意する必要があります。
- イチョウ葉エキスの潜在的な出血リスクを考え、妊娠中の方はイチョウ葉エキスの摂取は控えましょう。
- イチョウ葉エキスを利用した結果、頭痛・嘔吐・下痢・吐き気・動悸・眩暈・発疹などの副作用と思われる症状が出た場合はただちに摂取を中止し、かかりつけの医師に相談すること。