エラグ酸は美白効果が魅力的

美白効果、抗酸化作用、アンチエイジング効果 等
エラグ酸とは
エラグ酸は、赤ラズベリー、ゲンノショウコ、ユーカリ、ヒシなどの果物や木の実の中で自然に造られる活性酸素に対する抗酸化作用があるとされるポリフェノールの一種です。
エラグ酸は抗酸化作用があり、美白効果や糖尿病を予防する効果、抗菌・抗ウイルス効果などを持っています。
エラグ酸は1996年に美白成分として厚生労働省より医薬部外品の主剤の指定を受けています。さらに2003年に同じく厚生労働省より食品添加物としての認可も受けています。
エラグ酸は1813年にフランス人学者アンリ・ブラコノーによって虫コブからエラグ酸を分離しました。虫コブのことをフランス語で「galle」と呼んでいるのですが、このgalleを逆さまから呼んで ellag acid (エラグ酸)と呼ばれるようになりました。以外と単純な理由ですね。
※虫こぶは、植物組織が異常な発達を起こしてできるこぶ状の突起のこと。虫癭ともいい、英語カナ読みのゴールが使われることもある。それらはさまざまな寄生生物の寄生によって、植物体が異常な成長をすることで形成される。【ウィキペディア】

エラグ酸の効能・効果
エラグ酸には、強い抗酸化作用があり、細胞の老化を抑制し、がん化を防ぐ効果があるとされています。また、血中のコレステロールや過酸化脂質を低減して、肝臓の機能を強化したり、高血圧、糖尿病、高脂血症、動脈硬化などの予防に効果があるとされています。 エラグ酸には、メラニン抑制効果もあるので、美白化粧品などにも利用されています。 エラグ酸は植物成分であり、安全性と強力な美白作用を兼ね備えていることから、各化粧品メーカーが開発に力を注いでる、今最も注目を集めている成分といえるでしょう。
美白効果
エラグ酸には美白効果があります。
日焼けにより肌が黒くなるのは、太陽などの紫外線により活性化した肌の基底層にあるメラノサイトという部分に存在するチロシンがチロシナーゼという酵素の作用によりメラニン色素になるからです。
エラグ酸にはこの日焼けのメカニズムの中で関係しているチロシナーゼという酵素の働きを抑制する力があることから、メラニン色素がつくられにくくなり美白効果があるとされます。
老化防止効果
エラグ酸には老化を防ぐ効果があるといわれています。
老化の一因と言われる細胞の酸化・血液中の過酸化脂質の増加をエラグ酸の抗酸化作用が抑制する作用があるとされています。
この他にも、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、高脂血症、糖尿病などに罹患した際にも過酸化脂質が多くなるといわれており生活習慣病の予防にもつながります。
抗菌・抗ウイルス効果
エラグ酸にはウイルスから体を守る効果があります。
ウイルスは他の生物に寄生することで自身を増殖させることができるのですが、エラグ酸には他の生物に寄生する際にその生物の中にウイルスが侵入するのを防ぐ効果があります。
糖尿病予防効果
糖尿病の原因のひとつとして、インスリンの分泌を阻害するレジスチンというホルモンがあります。エラグ酸はこのレジスチンの分泌を抑えるため、糖尿病にも効果的といわれるのです。
ガン予防・抑制効果
エラグ酸には抗がん作用があるといわれています。
ガン細胞にも多くの過酸化脂質が多く見られることから、抗酸化作用のあるエラグ酸には老化を抑制し、ガン細胞の増殖を抑える効果があるとされています。
エラグ酸を多く含む食品
エラグ酸はナッツ類やベリーの付く果実類に多く含まれています。
- ザクロ
- ブラックベリー
- ボイセンベリー
- イチゴ
- クルミ
- サンタベリー
- ナッツ類
- タラ(マメ科)
- クランベリー
エラグ酸の摂取法
上記のようにエラグ酸はリンゴやざくろ、いちご、クランベリー、ナッツ類などにも含まれる成分ですが、これらの食材からの人間の体への吸収率はあまりよくありません。
最も吸収率が高く、効率よく摂取できるのは赤ラズベリーですが、あまり一般的ではありませんね。
効率よく摂取したい場合には、エラグ酸配合のサプリメントを利用するのがお手軽でおすすめです。お近くのドラッグストアや通信販売でたくさんの製品から選んで購入することができます。
ポリフェノールは、ビタミンCと一緒に摂取することで効果が増すのですが、ビタミンCが含まれるサプリメントを選べばまさに一石二鳥ですね。
エラグ酸ご利用上の注意点
エラグ酸は天然のポリフェノール成分のため、刺激が少なく、副作用の心配がほとんどないとされ、医療分野でも使われている成分なので、安心して使うことができるでしょう。