アスコルビン酸の効果・効能・副作用

壊血病予防効果、免疫機能増強作用、抗がん作用、メラニン抑制、コラーゲン合成促進、抗酸化作用
アスコルビン酸とは
アスコルビン酸とは、ビタミンCの別名です。
アスコルビン酸(ビタミンC)は、水溶性のビタミンで抗壊血病因子として発見されました。
ほとんどの動物は、ブドウ糖を元にしてアスコルビン酸を合成することができます。ところがヒトやモルモット等ではアスコルビン酸合成のための酵素が体内に存在しないため、アスコルビン酸を合成することができません。そのために、野菜や果物などの食物からアスコルビン酸を摂取しなくてはなりません。
アスコルビン酸は、酸味のある無色の結晶で、水溶性のため水やアルコールにはよく溶けますが、エーテルやベンゼンには溶けません。また、酸性には安定ですが、中性・アルカリ性・酸素・光・熱には不安定です。調理時の加熱等でどんどん失われてしまうため、調理損失の著しいビタミンとして知られています。
アスコルビン酸は、消化管で吸収された後、血中に送られます。組織や器官へのアスコルビン酸の取り込みは、ナトリウム依存性輸送と受動輸送によって行われます。食事から摂取したアスコルビン酸もサプリメントから摂取したアスコルビン酸も、生体内の利用率は変わらないと言われています。酸化型であるデヒドロアスコルビン酸は、体内ですみやかにアスコルビン酸へ変換されるため、体内におけるビタミンCの効力としてはアスコルビン酸と差がないと考えられています。
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スポンサードサーチアスコルビン酸の不足
アスコルビン酸は、体内でコラーゲンの生成ならびに重要な抗酸化物質として働いています。
アスコルビン酸(ビタミンC)の不足は壊血病を引き起こす恐れがあります。
アスコルビン酸が不足すると、コラーゲンの構造が弱くなるため毛細血管から出血します。壊血病の初期症状は、歯茎からの出血、歯の喪失などです。その他の症状としては、消化不良、水腫、憂鬱、虚弱、疲労があります。子供の場合は、骨の成長が悪くなったり、精神障害、痔、貧血が起こります。
スポンサードサーチアスコルビン酸を特に必要とする方
アスコルビン酸は、先にも書いたように、様々な原因で失いやすい栄養素といえます。しっかりと補給する様に心がけましょう。
タバコを吸う方
タバコを吸うと、体内ではアスコルビン酸(ビタミンC)が」大量に消費されます 。たった一本のタバコで、なんと25mg~100mgのアスコルビン酸(ビタミンC)が失われてしまうのです。
アスコルビン酸の不足は、肌の老化を進めてしまう原因となりますので、喫煙される方はアスコルビン酸(ビタミンC)をこまめに補給することを心がけたほうがよいでしょう。
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お酒を飲む方
体内でアルコールが分解されるのは、まず肝臓でアセトアルデヒドから酢酸にかわり、最後は尿となって外部にに排出されます。ここでアスコルビン酸(ビタミンC)は、肝臓内での分解時に大量に消費されてしまいます。アスコルビン酸が不足すると、アセトアルデヒドの分解が遅れ、二日酔いの原因となってしまいます。頻繁に飲酒される方には特にアスコルビン酸(ビタミンC)の補給が必要です。
精神的ストレスを強く受ける方
ほとんどの現代人は、精神的ストレスが溜まりやすい状況下にあります。ストレスを受けると、副腎から抗ストレスホルモンを分泌して、ストレスに耐えようとする力が働きますが、この抗ストレスホルモンを作るときにアスコルビン酸(ビタミンC)が大量に必要となりますので、ストレスを感じる方は特にアスコルビン酸(ビタミンC)の補給が必要でしょう。
スポンサードサーチアスコルビン酸過剰摂取による副作用
- アスコルビン酸は過剰に摂取してもすぐに体外に排出されてしまうと言われますが、それも程度問題です。アスコルビン酸の過剰摂取でもっとも一般的なのは、吐き気、下痢、腹痛です。